「な、なんでそんなことを……」
「それより、今一人!?」
「あ、ああ。いや、今は一人だけど、あと10分で出るってメッセージが――」
やっぱり大輝から連絡があったのね。
「10分……。ここからじゃ間に合うかどうか……」
「来るのか!? こっちに!?」
「当たり前でしょ! ここ駅上だし、地下鉄で二駅。ギリギリ間に合うかも」
「でも、10分後なら元…………いや、待ってる」
「そこ動かないでよ!」
地下鉄の階段を駆け下り、切符を買い、来たばかりの電車に飛び乗った。
頭の中は元いた場所へ戻ることしか考えていなかった。
……冷静になって考えてみれば、私が(鷹也が)行く必要はなかったのだ。
今までの入れ替わりはだいたい10分前後で元に戻っていたのだから。
でも気が動転していた私は、ひなの傍へ駆けつけることしか頭になかった。
地下鉄に飛び乗ったあと、口の中のどんぐり飴の存在を思い出した。
鷹也は何故あんな場所でどんぐり飴を食べていたのだろう。
しかもお参りをしているわけでなく、ブランコに座っていた。
いい大人が、境内にあるあの一つしかないブランコに座るのはかなり敷居が高い。
長岡さんと一緒に子供たちを見ていた私でさえ、あのブランコに座るのは気が引けた。
あそこは寺の人の許可を得て、子供だけが座れる特別な場所のような気がしたからだ。
それに、今日は1の付く日ではない。
屋台も出ていなかったのに、何故どんぐり飴を持っていたのだろう……。
「それより、今一人!?」
「あ、ああ。いや、今は一人だけど、あと10分で出るってメッセージが――」
やっぱり大輝から連絡があったのね。
「10分……。ここからじゃ間に合うかどうか……」
「来るのか!? こっちに!?」
「当たり前でしょ! ここ駅上だし、地下鉄で二駅。ギリギリ間に合うかも」
「でも、10分後なら元…………いや、待ってる」
「そこ動かないでよ!」
地下鉄の階段を駆け下り、切符を買い、来たばかりの電車に飛び乗った。
頭の中は元いた場所へ戻ることしか考えていなかった。
……冷静になって考えてみれば、私が(鷹也が)行く必要はなかったのだ。
今までの入れ替わりはだいたい10分前後で元に戻っていたのだから。
でも気が動転していた私は、ひなの傍へ駆けつけることしか頭になかった。
地下鉄に飛び乗ったあと、口の中のどんぐり飴の存在を思い出した。
鷹也は何故あんな場所でどんぐり飴を食べていたのだろう。
しかもお参りをしているわけでなく、ブランコに座っていた。
いい大人が、境内にあるあの一つしかないブランコに座るのはかなり敷居が高い。
長岡さんと一緒に子供たちを見ていた私でさえ、あのブランコに座るのは気が引けた。
あそこは寺の人の許可を得て、子供だけが座れる特別な場所のような気がしたからだ。
それに、今日は1の付く日ではない。
屋台も出ていなかったのに、何故どんぐり飴を持っていたのだろう……。



