クセ強執事が嫉妬したら重すぎる溺愛に囲われました。



「わかりました」


 私が縮こまっていたら、薺はパッと離れた。

 離れたら離れたで名残惜しく感じてしまう、我儘な私。


「これから毎日お嬢様に愛の告白をしますね」

「えっ」

「お嬢様が私を好きだと言うまで続けますから、覚悟していてください」


 小悪魔みたいな笑みを浮かべ、私の左手の甲にチュッとキスを落とした。
 またまた私の顔にボッと火がつく。


「なっ、なっ……」

「全くお嬢様もなかなかの小悪魔ですね。焦らしプレイとは、興奮するではありませんか!」


 そしてやっぱり変態だわ!!


「まあすぐにそのかわいらしいお口から、好きだと言わせてみせますので」

「い、言わせるって……そもそも執事としてそれでいいの!?」

「だって仕方ないじゃないですか。お嬢様がかわいすぎるのがいけないんですよ?」


 執事のくせに責任転嫁した!?
 私のせいなの!?


「楽しみですねー。お嬢様が私を好きで好きで仕方ないと仰ってくれるのが」

「そっ、そんなこと言わないわよっ!!」


 素直になれない私も私だけど、薺だって大概だと思う。

 過保護すぎて変態で、急にヤキモチ妬いたと思ったら告白して、挙句の果てに私に好きだと言わせるなんて。

 こんなクセの強すぎる執事がいていいの?

 でも、そんな薺が大好きで仕方ない。ずっと前から薺のことしか見えてないんだから。

 でも悔しいから、まだ好きって言ってあげないんだからね!



fin.