宙に浮かぶ気分ていうのかな? 翼君を見ていると、足がふわふわって浮かんでくるみたいだった。 これって恋? それも一目惚れ。 翼君と出会って数分の私の胸の中は、翼君色に染まっていた。 そんな幸せな私の後頭部を、いきなり硬いドアが撃ちつけた。 ドンッ――!! 「イタッ!!」 誰よ、いきなりドアを開けたのは~! せっかく幸せ気分だったのに。 後頭部を抑えながら振り返った。 ふわふわ浮かんでた私を引きずり落としたのは誰!?