「こんにちは」
あ…… 王子様が何か言った。
だけど私は放心状態。
動くことも声を出すことも忘れていた。
「あ‥‥こんにちは!!」
慌てて声を出した私に、王子様がくすっと笑いもう一度微笑んだ。
きゃ~~、どうしよう!!
王子様が私を見てる!!
私に笑いかけてる~!!
真っ赤になった顔の私の隣で、真人君に声をかけられた美樹も私と同じように顔を赤くしていた。
「美樹ちゃん、急な誘いになってごめんね」
「ううん、どうせ暇だったから。ねっ、優」
「えっ? ……ああ、うん」
美樹に声をかけられ我に返った。
そうだ、私の目的は美樹の恋!!

