唯一の血である私はご主人様から今日も愛を囁かれています

「雷雨様。助けに来てくれてありがとうございます」


「気にするな。それよりも怪我は大丈夫か?」


「はい。ですが、私を助けたら貴方との関係が……」


「それなら大丈夫だ」


「どうしてですか?」


「俺の親父が動いてくれた。俺がどんなに説得しても意地でも動かなかったくせに。今頃、神宮家は潰れてる。写真も消されている頃だ」


「それなら良かったです。でも、旦那様は私と雷雨様の関係を反対していたのでは?」


「素直になれないクソ親父からメールが来たんだ。節度を守るなら、交際しても構わないって。俺にとって雪璃は食料ではなく大事な女であることも認めてくれた」


「なら……私はこれからも貴方の専属メイドでいていいんですか?」


「メイドにこだわらなくてもいい。なぁ、雪璃」


「なんですか?」


「俺の女になってくれ」


「なっ……!」


「助けたばかりで、こんなの卑怯かもしれない。それこそ、前に話してた吊り橋効果と同じ詐欺の一種かも。けど、俺は本気なんだ。前からお前と付き合いたかった。でも、どうしてもお前を守る覚悟がなくて。だけど、今回の一件で俺はもうお前に嘘はつきたくない」


この気持ちを抑えることはできない。

隠すことさえ、もう無理なんだ……。


俺は雪璃に思ってること全部を伝えた。雪璃はどう思ってるだろうか。俺のことを好きなのは知ってるつもりだが、俺と交際するのはまた別の話だ。少しの不安と緊張。

俺の心臓は今にも飛び出しそうだった。