唯一の血である私はご主人様から今日も愛を囁かれています

☆   ☆   ☆


「あのクソ親父!クソッ……」


俺は怒りながら、神宮家に向かった。


親父を頼ることが出来なかった俺は一人で神宮家を調べた。クラスの連中に聞いても誰一人として神宮家を知る者はいなかった。


だから俺は夜の街で神宮弥生を知っている者を探し出し、話を聞いた。


もちろんすぐには口を割らなかったから、人には話せないことも多少はしたけど。そのお陰で俺は一人で神宮家に足を運べることができたのだ。


そのせいで数週間の時間はかかってしまったが、見つけただけでもマシだろう。


普通の人間なら、ここまで用意周到に隠すことはしないだろう。神宮が人外であることはたしかだ。じゃなきゃ雪璃が負けるわけがない。


雪璃(せつ)、早く会いたい……。


今頃、怖い思いをしてないだろうか。

今すぐ抱きしめてやりたい。俺の頭は雪璃でいっぱいだった。今度こそ、雪璃に俺の本当の気持ちを伝えるんだ。