唯一の血である私はご主人様から今日も愛を囁かれています

「どうしても家系の問題で雪璃以外の血を吸って、雪璃を傷つけてしまう。けど、必ず最後は雪璃に戻って来るって約束は忘れてないから」


「雷雨様……。私がワガママを言っても嫌いになりませんか?」


「なるわけないだろ。ヤキモチ妬く雪璃は可愛いからな。でも、わざとそうしてるわけじゃないのはわかってほしい」


「わかってます。吸血鬼にとっての食事は血ですから。私の身体を心配してるんでしょう?」


「そうだ。お前は自分を大切にしないことが多い。
俺が満足するまで血を差し出すつもりだろ?」


「それで他の子に行かないっていうなら、そうします」


これは独占欲だ。

雷雨様を誰にも渡したくないって、そう思う。


「お前が倒れたら俺が心配するんだよ」


「っ」


「だから無理だけはするな。けど……」


「?」


「人が少ないとはいえ、こういう場所で吸血したら雪璃はどんな顔を見せるのか興味が湧いてきた」


「!?私の心配は?」


「今日はまだ吸ってないから大丈夫だろ」


「それはそうですけど……。ここ、図書室ですよ?」


「だったら声はおさえないと、な」


「誰か来たら見つかりますよ」


「大丈夫。その前に終わらせるから」


さっきまで考え込んでた私が馬鹿みたいだ。

一気にいやらしい雰囲気に持っていくとか、雷雨様のある意味才能……。


こうやって、他の女の子も口説いてるんだと思うと納得するとこもある。


国宝級にカッコいい人がイケメンボイスで囁くのだから。女の子だったら、誰しもが虜になるだろう。