唯一の血である私はご主人様から今日も愛を囁かれています

「これか?」


「雷雨様……!それです。ありがとうございます」


「小難しい本読むんだな」


「雷雨様もたまには読書をしてみては?それより、用事はもういいのですか」


「あぁ、終わった」


「そう、ですか」


なんの用事かあえて聞かなかったのだけど、ここは聞くべき?


「雪璃はまだかかりそうだな」


「すみません。まだ読みたい本がありまして」


「待ってるから大丈夫だ。他の本も届かないようなら言えよ」


「はい」


やっぱり優しい……。さりげない優しさでまた好きになってしまいそう。なのに、ここで聞くのは野暮ってものなのかしら。

うぅ、でも気になるものは気になる。


「雪璃、どうした?」


「そこまで近くにいなくても大丈夫ですよ」


そんなことを言いたいわけじゃないのに。


「俺が何してたか気になってるのか?」


「なん、で?」


「顔に書いてある。雪璃はわかりやすいからな」


「そうでしょうか」


「お前と一緒にいて何年だと思ってるんだ?」


「っ……」


私が雷雨様の小さなことに気付くように、雷雨様も私のことがわかる。嬉しい、な。