唯一の血である私はご主人様から今日も愛を囁かれています

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雷雨様とデートした日から数日が経った。


私は学校の図書館で借りる本を選んでいた。


ちなみに雷雨様は用事があるとかで後から図書館で待ち合わせることになっている。


一体どこで何してるの?まさか、他の女の子の血を?


雷雨様は吸血鬼だし、雷雨様の家系は私なんかの血じゃ足りないくらい一日に吸う量が多いと聞いたから、あまり咎めるのもどうかと思って、怒るのを我慢してるけど。


でも、やっぱり複雑な気持ちになる。

唯一の血である私がいるのに……。


わかってるわ、雷雨様がチャラいことくらい。それをわかって契約したんだから我慢しなきゃ。

なにも目の前で見てるわけじゃないんだし。


「と、届かない……」


お目当ての本があったけど、高すぎて手が届かなかった。私は平均よりも身長が低いので、度々こういうことが起きる。


まわりを見渡してみたけど、イスが近くにない。
……詰んだ。