唯一の血である私はご主人様から今日も愛を囁かれています

「んっ……!」


「雪璃のニオイを近くでかいでたら我慢できなくなった」


「だからって、こんな場所でやめて」


「誰も見てないし。雪璃だって、この状況はドキドキするだろ?」


する。すごくドキドキして、心臓が爆発しそう。


「雪璃の背中が当たってるだけなのに、心臓の音聞こえてるぞ」


「う、うるさい」


「雪璃、あったかいな」

「っ」


後ろから抱きしめられた。

雷雨様のにおい……。
私も雷雨様と抱き着いてると落ち着く。


「吊り橋効果って知ってるか?」


「怖いのと恋のドキドキを勘違いして、相手をその気にさせようとする。一種の詐欺まがいのやつ?」


「雪璃の言い方すげー悪い」


「ごめんなさい」


「詐欺まがいって……あー、たしかに知らないナンパ男にされたらそうかもな」


「……」


「なんだよ」


ナンパ男って雷雨様のこと?たしかにチャラいけど。

もしかして、その方法で異性を落としてたりするの?