唯一の血である私はご主人様から今日も愛を囁かれています

「雪璃は高いところ平気だったよな」


「え、えぇ」


「学生二人です」


「どうぞ。夜の景色をお楽しみください~」


「雪璃、乗るぞ」


「うん。って、私はまだ不機嫌なんだからね?」


「わかってるよ。太ってても可愛いとか言って悪かった。ほら、手」


「女扱いしなくても大丈夫よ。怖くないから」


私たちは観覧車に乗った。


少しずつ上へと上がっていく。少し風があるとはいっても、ほとんど揺れてない。


雷雨様ってば、私がこのくらいで怖がると思ったの?


「俺が隣に行ったら揺れるかもしれないぞ」


ニヤニヤしている雷雨様。私をよっぽど怖がらせたいみたい。


「私の機嫌を治すんじゃなかったの?」


「そうだったな。じゃあ……」


すっかり忘れてたって顔。


次はどんな行動で私をおちょくるつもり?
怒ってるって言っても、そんなになんだけど。


けれど、雷雨様を困らせたい。っていう欲望が出てきてしまった。

普段なら絶対罪悪感が勝つから、こんなことはしない。でも、たまになら許されるよね?