唯一の血である私はご主人様から今日も愛を囁かれています

「雷雨様は目立ちすぎなんですよ。この場所だって、貴方のことを知っている人がいるかもしれないでしょう?ほら、マスクとメガネを貸してあげますから!」


「ちょ、そんなことしたらメシ食えなくなるだろ」


「……」


「メガネかけさせといて、無反応かよ」


「少しは見られる顔になりましたよ」


「さっきまでの俺、どんだけ醜かったの?」


落ち込んでいる雷雨様。捨てられた子犬ようでちょっぴりキュンとした。


それよりもマスクとメガネを装着するだけでこうも人って変わるものなの?

元々、超がつくほどイケメンだったけど、変装したら余計目立つ。


アイドルが変装してもバレるのって、これが原因じゃない?私は雷雨様のカッコよさに悶えながらも、必死に感情を表に出さないようにしていた。


「食事中くらいマスクは外してもいいよな。つか雪璃、さっきから様子が変だぞ。情緒不安定か」


「誰かさんのせいで不機嫌なだけです」


「誰かさんって俺しかいないよな。もしかして、ハンバーグの味が合わなかったのか」


「そんなことない」


げんにハンバーグはすごく美味しい。チーズもトロトロだし、中にもチーズが入っててカロリーが絶対高いのはわかってるけど、食べるのを止められない。

そのくらい絶品なのだ。遊園地のフードにしておくにはもったいないくらい。