秘密の彼氏は、私にだけ甘すぎる



「……ああ。そうだよ」


──え?


驚いて隣を見上げると、翔也は目をそらすことなく真っ直ぐ木村さんたちを見ている。


「実は俺たち、付き合ってる。な? 理帆」

「う、うん。そうなの」


どうしよう。翔也に『付き合ってる』って、ハッキリと皆の前で言ってもらえて。涙が出そうになる。


「キャー! やっぱりそうなんだ」

「それを聞いて、あたしも嬉しい。二人ともおめでとう!」


意外なことに、木村さんたちは自分のことのように喜んでくれている。


本当に嬉しいな。クラスの子たちにも祝福してもらえて、言いようのない喜びが込み上げてくる。


「もう俺らの交際を隠すこともないしな。これから理帆のことは、俺が全力で守るって決めたから」

「翔也……っ」


胸の奥が、どんどん熱くなっていく。


「もしかしたら一昨日みたいに、また理帆を危険な目に遭わせてしまうこともあるかもしれないけど。これからも、俺のそばにいてくれる?」