秘密の彼氏は、私にだけ甘すぎる



やばい。私服姿の翔也、すごくかっこいい。


翔也は、この前街で見かけたときと同じように今日も黒縁メガネを掛けていて。

白のシャツとデニムパンツに、コーヒーカラーのニットカーディガンを羽織っている。


翔也の私服姿は、今までのデートでも見ているはずなのに。彼に声をかけるのも忘れてつい見とれてしまう。


「あっ、理帆!」


私に気づいた翔也が、こちらへと駆け寄ってきてくれた。


「おはよう、理帆」

「おっ、おはよう」


翔也の爽やかな笑顔を直視できず、私は目を逸らしてしまう。


「ごめん、翔也。待った?」

「ううん、全然。俺が勝手に早く来すぎただけだから。理帆に早く会いたくて」

「そ、そっか」

翔也の言葉に、頬が緩む私。


「ていうか今日の理帆、いつにも増して可愛い。髪、巻いてきたんだ?」


伸びてきた指がすっと私の髪に触れ、胸が跳ねる。


「その花柄のワンピも、似合ってる。やばい。理帆、まじ可愛すぎんだけど」


翔也が珍しく頬を赤らめ、口元を手の甲でおさえている。


「しょ、翔也もすごくかっこいいよ」

「ほんと? 理帆にそう言ってもらえると嬉しいな。それじゃあ理帆、行こうか」