性悪毒舌アイドルと甘すぎる日常を。


✡✡

「ただいまー」


…って、私の家じゃないけど。


キッチンに買ってきた物を置き、リビングに直行する。


東雲碧はまだグッタリしてるけど、意識はハッキリしている。


「うどん、作るから待ってて」


「………ん」


長い間合いの後、小さく頷く。


「…あ。インスタントのほうが良かった?」


人が作った物は食べられないんだっけ。


インスタントだと身体に悪いかと思ってやめたんだけど…。


「…べつに」


「…そ」


意外だなぁ。


食べてくれるんだ、私の手料理。


カレーを突っぱねられたことを思い出す。


あの時まではすごく嫌な奴だと思っていたけど、本当はそんなことないのかもしれない。


やけに素直で、頑張り屋さん。


何考えてるかは分からないけど、仕事のために自分を犠牲にしてる事は分かる。


…少しでも、支えになれたらいいな。