性悪毒舌アイドルと甘すぎる日常を。

「熱、どうだった?」


黙って体温計を見せてくる東雲碧。


その手は震えている。


「39度あるじゃん…!救急車呼ぶから!」


「んーん…いい…」


目を閉じてグッタリしているのに、放っておけるわけがない。


「頼むから……」


「でも…」


「ほんとに大丈夫…」


どうしても病院には行きたくないらしい。


入院になるのがわかってるから?


それほど重症なのに病院に行けないなんて…。


「…わかったよ。救急車は呼ばない。その代わりちゃんと解熱剤飲んで」


「…ん」


ダルそうに身体を起こし、解熱剤を飲む。


飲み終わったらすぐに倒れ込み、また目を閉じてしまった。


「寝室までは移動できなそう?」


「…ここでいい…」


「わかった」


とりあえずしばらくはここにいよう。


このまま一人にするのは危ない。