性悪毒舌アイドルと甘すぎる日常を。

寝室はホテルのように整っていて、いつもの甘い香りが強い。


リビング同様モノトーンで統一されていて、シックなお部屋だ。


我が家と同じ間取りなのに、全然違う雰囲気だ。


「ん…?この人……」


救急箱が置いてある棚の2段目に、3枚の写真が立てられている。


うち2つは家族写真で、もう1つは同い年くらいの男性と映っている写真。


一ノ瀬愁斗だよね、この人。


…まだ写真飾ってるんだ。


てことは、不仲ではないのかな…。


「ねー、東雲碧ー」


ソファに寝転がっている彼に話しかける。


今ならなんでも答えてくれそう。


「あそこの写真―…」


なんか、様子が変。


呼吸が荒いし、汗だくだし、苦しそうにうなされている。


「東雲碧!?大丈夫!?」


慌てて駆け寄り、肩を叩く。


意識はあるみたいで、大丈夫だと言いたげに手を動かしている。