性悪毒舌アイドルと甘すぎる日常を。

そんなこんなしてるうちに、男が開のボタンを押した。


「ほんとに住民なんだろうな。だったら自分の部屋まで俺を案内しろ。怪しいと思ったら警察呼ぶから」


「えぇ…そんなこと言われても…」


自分の部屋がどこにあるかなんて知らないし…。


警察呼ばれても困るし…。


「ほら見ろ。やっぱりストーカーじゃねぇか」


「違うんだって!私、今日初めてここに来たの!パパに突然一人暮らしするように言われて、何も分からず連れてこられて」


長身の彼を見上げて目を合わし、誠心誠意説明をするも、ゴミを見るような目で見下されただけだった。


さっきまで好みだった甘い匂いが、いつの間にか危険な匂いに変わっている。


本当に警察を呼ばれかねない。


どうにかしなきゃ。


「あっ!そうだ、スマホ貸して!私がストーカーじゃないって証明するから!」


「ストーカーかもしれない奴にスマホなんか貸せるかよ。考えろバカ」