性悪毒舌アイドルと甘すぎる日常を。

―ギュっ


「…え…?」


急に手首を握られ、全ての動きも思考もフリーズしてしまう。


「大丈夫だから…。救急車は呼ばなくていい」


「で、でも…。そんな身体じゃ…」


「大丈夫。明日朝から仕事あるから、病院行ってる場合じゃない」


そう言い切って立ち上がる東雲碧。


身体を壁に預け、ズルズルと這うようにリビングに向かう。


「ちょっ…、ダメだって!病院行こうよ!」


後を追い、東雲碧を一旦ソファに座らせる。


「平気だから…」


って言ってるクセに、ソファに倒れ込んで目を閉じる東雲碧。


こんなのどう見ても大丈夫じゃない。


「ねぇ、病院行こう。救急車が嫌ならタクシー呼ぶから」


「…大丈夫」


苦しそうな声。


「大丈夫じゃないじゃん…どう見ても」


こんなん繰り返してたら死ぬよ。


絶対に休まなきゃ。


「……仕事、穴開けれないから」


「………でも……」