性悪毒舌アイドルと甘すぎる日常を。

「こちら、希々花さんのお連れの牧高実結さん」


「実結ちゃん…でいいのかな?よろしくね」


モノトーンでまとめられた衣装を来た東雲碧が立ち上がり、握手を求めてくる。


実結はボーっと立ち尽くしている。


「実結、握手握手」


ハッと現実に引き戻された実結が、突然ペコペコし始め、東雲碧がフッと笑った。


私の前とは違う、王子様スマイル。


「あっ、あの、私ずっとファンで!ずっとファンなんです!」


「ありがとう。今日は楽しんでいってね」


聞いたこともない甘い声。


あんた、誰?


マジで誰?


こんな東雲碧、私知らないんだけど。


こっわ…。


別人じゃん。


「あ、の!サイン貰ってもいいですか…?」


「うん、もちろんいいよ」


ただひたすらに王子様な東雲碧。