性悪毒舌アイドルと甘すぎる日常を。

「で、お前何号室なの?」


「2403号室だけど、なにか!」


「…本気で言ってる?」


露骨に嫌そうな顔をする性悪クソ野郎。


なにか私まずいこと言ってる?


「俺の唯一の癒やしが無くなるじゃねーか。今すぐ地中に帰れブス」


「はぁぁぁ!?私はモグラじゃないわよ!!あんたこそ地獄に堕ちろ!」


「せっかく隣が空き部屋で快適に過ごしてたのに、こんなお騒がせ野郎が越してくるとかなんの冗談だよ。勘弁してくれ」


性悪クソ野郎がため息をつきながら廊下を移動し始めたので、後ろをひょこひょこくっついて歩く。


サングラス越しにギロッと睨まれて舌打ちまでされた気がするけど、気にしない気にしない。


この男が地獄に墜ちることは決まってるんだから、穏やかにいこう。