【完】溺愛禁止令





「っ……ふん、別にいいけど。風音のほうがかわいいし!」





そんなダサい捨て台詞を吐いて、風音はどこかへ消えた。



バーカ。
花音のほうが数億倍かわいいから、調子乗んな。



って心の中で挑発。


あ…そうだ。
花音は大丈夫か?




「はぁ……緊張したぁ」


「…うん。ちゃんと意見できて偉かったな」


「がんばった」





風音と関わったあとに見る花音はいつも以上に癒しだ。
よしよし、と頭を撫でてやると、花音は照れたように俺を見上げる。



そして俺の手に自分の手を添えて、そっと頭の上からおろす。



…不意に触れてくるの、ずるい。
めちゃくちゃドキッとした。