【完】溺愛禁止令





あー。
その顔。



…また、”尊くんって優しいな…”って思ってる目。




あのねぇ。
優しさだけで、ここまでしないよ。




好きな子だから。
…というか、相手が花音だから。




はやく気づいてね、ほんと。





「あの…わたしばっかり楽しんでなかった?」




なんだ。
今度はそんなことが不安なの?



バカだなぁ、花音。
楽しくて仕方ないんだよ、だって花音との初デートだから。





「そんなことない。俺もめちゃくちゃ楽しかったよ」


「…ほんと?」


「嘘つかないでしょ」


「うん。…そっか、へへ」




花音は視線を落として頬を緩めた。
あー…なんでこんな可愛いかな、この子。