「さっき男の子とぶつかっちゃって」
苦笑いをこぼしながら言うわたしに、こころちゃんは「うそ、大丈夫?」なんて心配してくれる。
あぁ…。
やっぱり、こころちゃんはわたしの天使…。
本人には絶対そんなこと言えないけど。
「大丈夫だよ。それより小テストの勉強した?」
「…え? なんの小テスト?」
「数学」
「え〜っ、そんなこと言ってたっけ!?」
慌てて教科書を取り出すこころちゃん。
今から勉強するのはいいけど、数学一限目だよ? もう間に合わないんじゃないかな…。
「うぅ、教えて花音〜っ」
半泣きになってる。
かわいいなぁー、こころちゃん。



