「恋愛映画みたい」
「恋愛ね。いいよ」
やっぱり…その。
恋愛映画を見て、自分を鼓舞したいというか。
このあとのこと考えたら、心臓が胸を突き破りそう…だから。
「どれがいい?」
「んー……あ、コレ。気になってたやつ」
「おっけ。じゃあ再生すんね」
そうして始まった、二時間の映画。
ありがちな学園ものだけど、こういうのが中高生にウケたりする。
机の上にスマホを立てかけて、少し画面が小さいから体を寄せ合って眺める。
…あぁ、距離、近いし。
どうにかなりそう、わたし。
映画に集中したいのに、それも叶いそうにない。



