そのあと、尊くんのお父さんも合流して五人で食事をして、お姉さんに「じゃああとはごゆっくりね」とニヤニヤされて、尊くんの部屋まで通された。
今回の尊くんは、風邪引いてない。
いたって健康状態。
…だからこそ、緊張する。
「花音、聞いてる?」
「…へっ」
現実に引き戻される。
声のしたほうに目を向けると、尊くんがわたしの顔をのぞき込んで不思議そうにしていた。
「ご、ごめん…なに?」
「映画、なに見る?」
あ…映画ね。
ハイハイ、そういえばさっきそんな話してたかも。
よく見ると、尊くんは動画再生サービスの検索画面を開いて待機していた。



