待ち合わせの場所に到着して、あたりを見渡す。
大きな噴水がイルミネーションで彩られる、冬特有の景色。



それに見とれるのは、彼と合流したあとにしよう。




一分も経たないうちに、見つけた。
ひときわ彼が目立って見えるのは、やっぱりその顔立ちもあるんだろうけど…。




普段の高校生らしからぬ、大人の色気っていうものが…漂っている気がする。



要するに、うん、オーラがすごい。




じっと見ていたら、彼が両手をすり合わせて、はぁ、と白い息をついた。
寒いのかな。
これははやく合流してあげないと可哀想かも。




そう思って、彼に見とれるのはやめにして、そこへ駆け寄った。