【完】溺愛禁止令






水に濡れた状態で倉庫に鍵をかけられて、わたしは孤独を味わっていた。




…尊くんと出会う前までは、ずっとこうだったじゃん。
大丈夫、別に、今更。




「……さむ」




独り言も震えた。
だって、12月だし。
倉庫なんかコンクリートでできてるし。



あー。本当に死んじゃうのかな。




倉庫に重ねられていた運動マットにもたれて目をつぶった。




もういまさら、出ようとも思わない。
時間が解決してくれるだろうし。




涙も出ないよ。
わたしは千代森さんに恨まれるようなことをしていたわけだし。



いつかはこうなるかもって思ってた。
……だから、大丈夫。





そうやって自己暗示をかけて、何分が経過しただろう。