【完】溺愛禁止令






わたしの名前…。
って、まぁ、同じ班だから知ってて当たり前か…。




視線をあげると、昨日あんまり話せなかった坂瀬くんがいた。




「体調悪そうだなーって思って」


「…あ、うん。大丈夫、だよ」





大丈夫じゃないけどね。
坂瀬くんのことはよく知らないし、そんな子に心配かけさせるわけには…。



…一日目のバスの中でも、こころちゃんに対して同じこと思ったな。






「大丈夫そうには見えないんだけど」




その言葉に坂瀬くんの顔を見ると、困り顔をして笑っていた。
…なんでわたしなんかを気にかけてくれるんだろう。





「…坂瀬くんって優しいんだね」




今まで話したことなかったから知らなかった。