【完】溺愛禁止令






「花音は…後夜祭、どうする?」


「わたしは見るだけにしとこうかな」


「そっか…」




ほっと一息。
誰かと約束してるとかではないんだ。




花音が他の男と踊ったりしてたら、俺きっと暴れちゃうかもしれないし。
…なんてのは嘘だけど、流石に。





「千代森さんと、楽しんでね」


「……うん」





少し返事が遅れたのは。
…一瞬、花音の顔が曇ったように見えたから。




ダメだな、俺。
すーぐ期待しちゃう。
玉砕するって分かってんのに。




…バカだなぁ。





「よしっ、尊くん。次は尊くんの行きたいところに行こう」


「……そうだね」




最近、俺ね。



花音のこと想ってるだけで、胸が苦しい。