「ねぇ、次どこに──」
花音が俺のほうを向いて話そうとした、そのときだった。
「みっくーーん!!」
「……げ」
遠くから走ってくる、シンデレラ姿の幼馴染。
めちゃくちゃ目立ってるし。
そのかっこうで走んのやめろって。
「やーっぱり小森さんといた!!」
「いるだろ、そりゃ」
俺は花音一筋だからな。
コイツ、最近ずっと怒ってんな。
「なんで風音のシンデレラ見に来てくんなかったの!!」
「あー……見てた見てた」
「嘘じゃんっ。舞台から探したけどいなかったし」
「演技に集中しろ」
いくら冷たくしてもめげないのすごくね?
鋼のメンタルかよ。
…今にはじまったことじゃないけどさ。



