花音ってきっと、無意識に期待させるのがうまいんだ。
だから、期待なんてしちゃいけない。
うん…しないほうが、いいんだ。
「…そっか。じゃあまずどこいく?」
「あのね。わたし、ポップコーンと縁日いきたいっ」
よかった。
いつも通りの花音だ。
チョイスまでかわいい。
ていうか、花音がなに提案してきてもかわいいって言ってたと思うけど。
「うん、じゃあそこ行こう。手は……」
花音の小さくて華奢な手を見下ろすと、彼女は顔を赤くして目をそらし。
「つ……繋ぎませんっ」
と、突っぱねられてしまった。
流石にそうだよねー…とは思ってたけど、ちゃんと断られると意外にショックなんです、これがまた。



