【完】溺愛禁止令





熱い顔をごまかすようにリボンの傾きをなおして、スカートのプリーツも整える。


…こ、これは誤解されても仕方ないかも…。




「本当はアンタ……みっくんと付き合ったりしてるんじゃ…」


「え!? な、ないですっ! 尊くんだってわたしのことはなんとも…っ」


「そんな恰好して出てこられても信じられないわよっ」





ダメだ。
今、わたしが何言っても説得力ない…。




あぁ…どうしよう…。
完全に困っていると、背後に気配を感じた。




「…風音?」




尊くん…!?
起き上がって大丈夫なの…?




「み、尊くん、寝といたほうが…」


「みっくん!! これどういうことっ」