【完】溺愛禁止令






数秒見つめ合って、時が止まったかと思った。



先に話し出したのは、千代森さん。




「…なんでアンタがここにいるわけ?」


「あ、わたしは尊くんのお見舞いに……」


「それは風音も一緒だし!! なんで小波さんが先にいんのかって聞いてんのよ!!」





…えぇ?
その怒られ方は理不尽じゃない…!?




でも…そりゃそうか。
千代森さんからしたら、好きな男の子の家に他の女が潜り込んでた…っていう解釈になるのかな。





「お、落ち着いてくださいっ…。わたし、尊くんとは本当になんの関係もないクラスメイトで…!」


「そ…そのわりに、リボンとかスカートとか崩れてるじゃない…っ!!」





サッと血の気が引いた。
髪の毛のことしか考えてなかった…!