【完】溺愛禁止令






半分くらいおかゆを食べさせたあと、尊くんがもういらなそうにしてたからお薬を飲ませた。



…うん、これでひと段落。
体調よくなるといいな。





「…なんで、花音?」


「え?」


「絃かと思った…」





まだ熱に浮かされているのか、主語がなくて中途半端な日本語で喋る尊くん。



えーっと…それはつまり。





「や、やっぱりわたし来ないほうがよかった…?」





不安になりながら聞くと。




「っ……そんなわけない。…うれしい」





尊くんの潤んだ瞳。
新鮮だ…。



…でも、喜んでくれてるみたいだな。
よかった。





「花音が来るまで…全然寝れなかったんだ」


「え、そうなの…?」


「ひとりだし、しんどいし。…だけど、花音がそばにいるって思ったら安心してすぐ寝れた」


「っ……」





なに、それ。
尊くんが眠れたのはわたしのおかげだって、そう言いたいみたいに聞こえる…。