【完】溺愛禁止令






尊くんがわたしにもたれかかって苦しそうな息遣いをしてる。
…うぅ、こんなときにドキドキするなんて、場違いにもほどがある…。




「み、尊くん。ご両親は…」


「…仕事」


「そっかぁ…」




じゃあ、尊くんは今までひとりで…。
うん、わたしができることはなんでもしてあげよう!





「とりあえずお布団まで行こ? 部屋まで歩ける?」






尊くんは小さく頷いて、ゆっくり立ち上がった。
わたしも背中に手を添えながら、ふらふら壁伝いに歩いていく尊くんを見守る。




こんなにしんどいなんて、相当な高熱だったのかな。




ゆっくり、慎重に階段をのぼって、ようやく尊くんの部屋に到着した。