【完】溺愛禁止令







「……お、来た来た、こころちゃん!」





…な、なんですか、ここは…。



到着したのは学校から程よく近い中華料理屋さん。
八人掛けの座席に、すでに六人が着席してた。




そのうちのひとりの女の子が、こころちゃんの名前を呼んで手を振る。



…あれ?
この子、見たことある気がする…。



よく見たら、その奥に座るもう一人の女の子も。




こころちゃんの後ろをついて、わたしも席に座る。




「よし、じゃあ自己紹介からはじめようか」





じ、自己紹介…?
わたしの向かいに座る男の子が意気揚々と話し始める。



…この制服、うちの隣の男子校のやつ…。



男の子は合計で四人。
全員、その男子校の制服を着てた。