「え…いつから?」
「去年の夏休み明けくらい?」
「…そ、そうなんだ…」
びっくりしちゃった。
だって、そんなそぶり全然見せてなかったじゃん。
「こころちゃんには内緒ね」
「い、言わないよっ! ……でも、その…告白とかは…」
しないの? って聞こうとした。
絃くんは言わなくても続きが分かったみたいで、「んー」と空を見上げる。
「まぁ、時がきたらね」
「…そっかぁ。でもするにはするんだね」
「もちろん。好きな子のこと、俺が見逃すわけないでしょ」
それなら、わたしも精いっぱい応援しなきゃな…!
これからの学校生活が一段と楽しみになった。
「このこと知ってるの尊だけだからね」
「…わたしに話してよかったの?」
「うん。だって、花音ちゃんは俺の友達だし、信頼してるから」