【完】溺愛禁止令






「うおーっ、花音ちゃんかっわいー!!」





…絶望。
絃くんが笑顔で海のほうから近寄ってくる。




その後ろには尊くんの姿もある。



…い、いたたまれない。
こんな水着、人生ではじめてきたもん。





「かわいいでしょ? あたしが選んだんだよっ」


「センスいいね、さすがこころちゃん」


「ふふん! 尊くん、どう? 花音の水着姿は!」





な、なんで尊くんに話振るの…!?



なんて言われるかわからなくて怖くて、わたしは俯いたまま尊くんの次の言葉を待つ。





「…かわいい」





わたしも、パッと顔を上げた。



…か、顔赤い…!!
熱中症とかじゃないよね? 大丈夫だよね…?