【完】溺愛禁止令






「おはよー、ふたりとも」




絃くんが先に挨拶をする。
「おはよっ」とこころちゃん。
それに続いて、わたしは会釈。



…緊張で声出ないの。
ゆるして。





「…おはよ、花音」




…わたしの願いも虚しく、尊くんだけは許してくれないみたい。



小さいバッグの取っ手部分を握りなおして、「…おはよう…」と小さい声で返した。




「花音ってば、朝からずーっとこんな感じなんだよねぇ」



と、こころちゃん。



「なんで?」



と、絃くん。




「花音の水着ちょーかわいいからさ。二人に見せるの緊張してんだよ」




そういったこころちゃんに、いち早く「えっ」と反応したのは尊くんだった。



どうせあとからバレるんだからいいんだけどさ、そういうこと今言わなくていいの、こころちゃん。