それから一週間。
放課後にふたりで四時間勉強する、を繰り返した結果。
順位発表の日がやってきた。
「花音、順位出たっぽいよ」
「え、ほんと?」
「うん、見にいこ」
廊下に出て張り出された紙を眺め、自分の名前を探す。
えーっと、小波……小波…。
あった!
わたしの順位は、狙った通り、6位。
やった…この前より二位もあがってる。
「花音は相変わらずすごいねぇ」
「へへ」
こころちゃんだって、30位以内には入ってるけどね。
あ、そうだ。
尊くんはどうだったんだろう…?
「てか! 尊くんに負けるとか前代未聞なんですけどっ」



