【完】溺愛禁止令





「……も、わかったから、勘弁して…」


「え?」




勘弁して…?
わたし、尊くんに嫌なことをしてしまったんだろうか。




…気軽に触ったのがまずかった?





「…あの、違くて。ドキドキするから、やめて……って、こと」





…へ? ドキドキ?


つまり、動悸ってこと?
それはますます大丈夫なの…?



うーん、でも、これ以上わたしが何かをしてしまって熱があがったりしたら大変だから、もう触れないでおこう。






「…花音って、マジで天然だよね」


「て、天然……」





よくわからないけど、褒められてはないよね…たぶん。




「ていうか、鈍感」


「…鈍感!?」





いや。
…それは、否定できないかもしれないけど。



ろくに友達もいなかったせいで、人の気持ちを察するのが苦手なんだよね…。