「へへ、かわいいね」
「……かわいいか?」
うーん。
まぁ、よく見ればそう見えなくも…。
花音は人とは少し感性がずれてるのかもしれない。でも、そこがかわいい。
人並みじゃなくて、全然いいよ。
俺は花音のどんなところでも愛せるから。
「よければハンドタオルお使いくださ〜い。そちらプレゼントしております」
水から手を引きあげた俺たちに、水族館の職員が魚の絵が描かれたハンドタオルを手渡してくる。
…プレゼント?
持ち帰っていいってことか。
「やったね、尊くん。もらえるみたい」
「そうらしいね」
嬉しそうにルンルンしてるけどさ。
これ、水族館側で洗濯するのが面倒だから押し付けられただけに見えるけど。
…ま、純粋な花音にそんなこと言えるわけないから黙っとくね。



