「尊くんも触る?」
「……いや、俺は…」
「こういうの苦手…?」
俺はハッと息を飲む。
隣で花音が切なそうな顔をしたから。
…うん、正直いうと、苦手。
ヒトデとかむにっとしてて、虫が苦手なのと同じ感覚。
小さい頃は好きだったんだけど…。
だけど、好きな子にそんな顔されたらさぁ。
「……ううん。一緒に触ろっか」
付き合ってあげるしかないじゃん。
ずるい、花音。
俺は花音の言うことならなんでも聞きたくなっちゃうのに。
無意識にそういうこと言うの、ダメだよ。
「ひゃ、きもちい〜」
「そうだね」
ひー。
やっぱり苦手、この感触。
花音は嬉しそうだけど。



