君が死ねばハッピーエンド

「日曜日は会えない?」

「日曜は…早番だから夕方からなら会えるよ。その日はフルで入るから五時くらいかなー。あ、でも、もしかしたらバイトの人達とご飯行くかも」

「え?」

「大学生の先輩がね、年内で辞めちゃうんだって。来年卒業なんだけど、就職の準備とか卒業旅行とか、就職までの残りはゆっくりしたいんだって。だから送別会があるかもしれなくて」

「ふーん。そっか。じゃあ予定が分かったら教えてよ。ギリギリでもいいからさ」

「うん」

話している間にバイト先のカフェに着いた。
繋いでいた手を朔が離して、私の頬に触れる。

「今日も最後まで?」

「うん。本当に迎えに来なくていいからね!?明日も学校だから早くお風呂に入って」

「母さんみたいだな」

朔が笑う。

「じゃあ、着替えなきゃだから行くね」

「頑張って」

「うん。送ってくれてありがとう」

お店の中に入って、ガラス壁から外を見ると、朔がまだこっちを見ていた。

小さく振られる手に、私も同じくらい小さく振り返す。

今日も出勤後の大人達や放課後の学生達で賑わっている。