君が死ねばハッピーエンド

朔が私の髪の毛に触れた。

胸の下まであったロングヘアを、十月くらいに顎の下くらいまで切ったばっかりだった。
約二ヶ月では全然伸びてない。

「ちーちゃんみたいな髪の毛が好き?」

「そういう意味じゃないよ」

「似合わないって思ってる?」

「似合ってるし、シイナは全部可愛いよ。シイナだけだ、そんな風に思うのは」

「そんなの絶対に変わんないわけじゃない。どんな人と出会うかなんて分かんないじゃん」

「もう拗ねないで。だったら”絶対だ“って約束する。俺はシイナしか要らない。絶対に変わったりしない」

あぁ。やっぱり。
本当に私は小さい人間だ。

こんなこと伝えたって、だからって今更また元に戻して欲しいって思ってるわけでも無い。
そのほうがなんとなく…気まずいし…。

ちーちゃんのことも朔のことも本当に疑ってるわけじゃない。

自分に自信が持てない自分が一番しんどい。

朔が完璧じゃなければ良かった。
こんなに優しくなければ良かった。

朔にだって目に見えてダメなところがあれば、
汚い気持ちがあれば、周りが朔を求めることも無い。