ハサミだ。
美術室で拾われたっていう、あのうさぎのキーホルダーも付いたまま。
文化祭の日、イーゼルの上から消えた絵と一緒に、用具棚から持ち去られていた証拠品。
やっぱりちーちゃんが持ってたんだ。
「ちーちゃん。私、あの日どれだけ探してもちーちゃんを見つけられなかった。絵もハサミも無くなった時、きっとちーちゃんだって思ったけど…どこに居たの」
「準備室」
「準備室?」
「美術準備室。シイナが美術室でずっと待ってたこと、知ってた。一人で…泣いてたことも…。ごめんね。私がそうさせたんだよね。美術準備室のドアに内側から鍵をかけて、あんたが泣き止むのをジッと待ってた。絶対に顔を合わせたくなくて、絶対に…許したくなくて…。でも本当に許されないことをしたのは私だったね」
「ちーちゃん…なんで急に私が犯人じゃないって…?」
ちーちゃんはグルッと教室を見渡してから、ギュッとスカートの裾を掴んだ。
私の前で絵を叩きつけた時と同じ仕草だった。
「みんな、本当にごめん…。私が突発的な感情任せにシイナを疑って、みんなは私が可哀想だから味方になって、でも一度シイナを疑ってしまったら、違和感を感じても引き下がれなくなっちゃったんだよね…。全部私のせいだよ…。私がシイナの心を殺そうとしたの!取り返しのつかないことを…」
「なんでシイナを疑ったんだ?シイナはお前のことが大好きで、そんなことするはずないって思ってやることはできなかったのか?」
朔がちーちゃんの横に立って、上から見下ろした。
ぼろぼろと流れる涙を、ちーちゃんはカーディガンの袖で拭った。
「ハサミを見た瞬間に、キーホルダーが目に入って、シイナがうさぎのグッズを集めてることも知ってたし、このキーホルダーのガチャガチャは一緒に回したから持ってることも知ってた。そのキーホルダーが付いてるってだけで、絶対にシイナがヤッたんだって考えが離れなくなって…」
「じゃあなんで今はシイナが犯人じゃないって?」
美術室で拾われたっていう、あのうさぎのキーホルダーも付いたまま。
文化祭の日、イーゼルの上から消えた絵と一緒に、用具棚から持ち去られていた証拠品。
やっぱりちーちゃんが持ってたんだ。
「ちーちゃん。私、あの日どれだけ探してもちーちゃんを見つけられなかった。絵もハサミも無くなった時、きっとちーちゃんだって思ったけど…どこに居たの」
「準備室」
「準備室?」
「美術準備室。シイナが美術室でずっと待ってたこと、知ってた。一人で…泣いてたことも…。ごめんね。私がそうさせたんだよね。美術準備室のドアに内側から鍵をかけて、あんたが泣き止むのをジッと待ってた。絶対に顔を合わせたくなくて、絶対に…許したくなくて…。でも本当に許されないことをしたのは私だったね」
「ちーちゃん…なんで急に私が犯人じゃないって…?」
ちーちゃんはグルッと教室を見渡してから、ギュッとスカートの裾を掴んだ。
私の前で絵を叩きつけた時と同じ仕草だった。
「みんな、本当にごめん…。私が突発的な感情任せにシイナを疑って、みんなは私が可哀想だから味方になって、でも一度シイナを疑ってしまったら、違和感を感じても引き下がれなくなっちゃったんだよね…。全部私のせいだよ…。私がシイナの心を殺そうとしたの!取り返しのつかないことを…」
「なんでシイナを疑ったんだ?シイナはお前のことが大好きで、そんなことするはずないって思ってやることはできなかったのか?」
朔がちーちゃんの横に立って、上から見下ろした。
ぼろぼろと流れる涙を、ちーちゃんはカーディガンの袖で拭った。
「ハサミを見た瞬間に、キーホルダーが目に入って、シイナがうさぎのグッズを集めてることも知ってたし、このキーホルダーのガチャガチャは一緒に回したから持ってることも知ってた。そのキーホルダーが付いてるってだけで、絶対にシイナがヤッたんだって考えが離れなくなって…」
「じゃあなんで今はシイナが犯人じゃないって?」



