君が死ねばハッピーエンド

「ちーちゃん…?」

肩が大きく上下している。
呼吸を整えようとしているちーちゃんの息は荒かった。

いつもはお団子にしたり、ポニーテールにしたり編みおろしにしたりと、ちーちゃんのお洒落な髪の毛が、今日はストンと下ろされている。

真っ黒でツヤツヤの髪の毛。
真っ直ぐでクセ一つ無いちーちゃんの髪の毛が私は大好きだった。

「ちーちゃ…」

「ごめん!!!」

「え…?」

「シイナ、ごめん…ごめんなさい!」

ちーちゃんがガバッと私に抱きついた。
ちーちゃんの黒髪が頬に触れてくすぐったい。

「ちーちゃん?」

わんわんと子どもみたいに泣くちーちゃん。
状況が分からなくて二人をきょとんと眺めるクラスメイト達。

私だって今はクラスメイト達と同じ気持ちで、状況を全然把握できない。

「どうしたの?落ち着いて」

先生が私にしてくれたみたいに、ちーちゃんの背中をさする。

ヒックヒックと泣きじゃくりながら、ちーちゃんが私から離れた。

辿々しく、鼻をすすりながら、ゆっくりとちーちゃんは話し始めた。