しばらく美術室で待ってみたけれど、やっぱりちーちゃんは来なかった。
お昼前。お化け屋敷で借りている空き教室の前まで行ってみた。
ドアの前には行列ができていて、後ろのドアから出てきた女の人達が「けっこう凄かったねー」って笑い合っている。
ちゃんと予定通り進んでいて安心した。
「シイナちゃん?」
教室の前で客引きをしていたクラスメイトの女子に見つかってしまった。
「あっ…ごめんね…サボっちゃった…」
「…ううん、しょうがないよ。その…本当の犯人、見つかるといい…ね…」
「…ちーちゃんは戻ってる?」
「ううん…」
「そっか…。ごめんね。私もう一回探してくるね」
この子が本当に“私は犯人じゃない”って思ってくれているかは分からない。
誰が敵で味方か分からないってこんなに怖いんだ。
どれだけ探してもちーちゃんは見つからない。
電話したり、メッセージを送ってみても、全然反応が無い。
もしかしたら家に帰ったのかも。
このまま会えなかったらどうしよう。
そんなことはきっと無いのに、そう思えてしまって怖かった。
お昼前。お化け屋敷で借りている空き教室の前まで行ってみた。
ドアの前には行列ができていて、後ろのドアから出てきた女の人達が「けっこう凄かったねー」って笑い合っている。
ちゃんと予定通り進んでいて安心した。
「シイナちゃん?」
教室の前で客引きをしていたクラスメイトの女子に見つかってしまった。
「あっ…ごめんね…サボっちゃった…」
「…ううん、しょうがないよ。その…本当の犯人、見つかるといい…ね…」
「…ちーちゃんは戻ってる?」
「ううん…」
「そっか…。ごめんね。私もう一回探してくるね」
この子が本当に“私は犯人じゃない”って思ってくれているかは分からない。
誰が敵で味方か分からないってこんなに怖いんだ。
どれだけ探してもちーちゃんは見つからない。
電話したり、メッセージを送ってみても、全然反応が無い。
もしかしたら家に帰ったのかも。
このまま会えなかったらどうしよう。
そんなことはきっと無いのに、そう思えてしまって怖かった。



