「ねぇ…ちーちゃん…先輩はどこ…お願い、先輩を助けて…」
「まーた先輩?」
「無関係の人をこれ以上苦しめないで。憎いなら私が全部受け止めるから」
「無関係なわけないでしょ?あいつはシイナを好きだった。朔が居るにも関わらず、あわよくば手出そうとしてたじゃん。そのせいで朔は苦しんだの。あんたなんかさっさと捨てれば良かったのに。シイナと朔じゃ全然不釣り合いなんだから」
「わか…分かってる…分かってるよそんなこと!ずっと分かってた!でも朔が大好きだったの。朔が私を好きで居てくれるならなんでも頑張れた。ずっと隣に居たかった。でも私が居るせいでちーちゃんがおかしくなって朔を苦しめるなら…消えるから…せめて先輩を助けて…」
「そうやって先輩を助けて、朔の前から消えて、さっさと先輩に乗り換える算段だね?じゃあ先輩が助かんないと困るもんね?」
「そんなんじゃない!ねぇちーちゃん!なんで分かんないの!?おかしいよ!」
うるさいなぁ…って、かすれた声で呟いたちーちゃんの手が、私の首に回る。
まだ力は入れていない。
けれど想像だけで窒息感は増していく。
「その傷つきましたって顔、大嫌い」
「ずっと…私が嫌いだったの…?」
「うん。ずっと。あー、こいつも朔のこと好きなんだなぁって気づいた時からずっと、朔がシイナを見てる目が周りと違うことに気づいた時からずっと、その顔をぐちゃぐちゃにしてやりたかった。あの絵よりも、もっともっと酷いヤリ方で」
「ッ…ぐ…ァ…」
「あんたが孤独になっていくのを見るたびに私の心は救われたの。ねぇ、早く朔を私に返して?私には朔しか居ない」
「…ァ…ちー…ちゃ…」
「シイナ!!!」
バンッて大きな音がして、部屋のドアが開いた。
ちーちゃんが咄嗟に手を離して、開放された気道に急激に酸素が送り込まれる。
肺が震えるのを感じる。
耳の奥で太鼓の音のように脈を打つのが聴こえる。
咳と一緒に唾液が流れる。
「まーた先輩?」
「無関係の人をこれ以上苦しめないで。憎いなら私が全部受け止めるから」
「無関係なわけないでしょ?あいつはシイナを好きだった。朔が居るにも関わらず、あわよくば手出そうとしてたじゃん。そのせいで朔は苦しんだの。あんたなんかさっさと捨てれば良かったのに。シイナと朔じゃ全然不釣り合いなんだから」
「わか…分かってる…分かってるよそんなこと!ずっと分かってた!でも朔が大好きだったの。朔が私を好きで居てくれるならなんでも頑張れた。ずっと隣に居たかった。でも私が居るせいでちーちゃんがおかしくなって朔を苦しめるなら…消えるから…せめて先輩を助けて…」
「そうやって先輩を助けて、朔の前から消えて、さっさと先輩に乗り換える算段だね?じゃあ先輩が助かんないと困るもんね?」
「そんなんじゃない!ねぇちーちゃん!なんで分かんないの!?おかしいよ!」
うるさいなぁ…って、かすれた声で呟いたちーちゃんの手が、私の首に回る。
まだ力は入れていない。
けれど想像だけで窒息感は増していく。
「その傷つきましたって顔、大嫌い」
「ずっと…私が嫌いだったの…?」
「うん。ずっと。あー、こいつも朔のこと好きなんだなぁって気づいた時からずっと、朔がシイナを見てる目が周りと違うことに気づいた時からずっと、その顔をぐちゃぐちゃにしてやりたかった。あの絵よりも、もっともっと酷いヤリ方で」
「ッ…ぐ…ァ…」
「あんたが孤独になっていくのを見るたびに私の心は救われたの。ねぇ、早く朔を私に返して?私には朔しか居ない」
「…ァ…ちー…ちゃ…」
「シイナ!!!」
バンッて大きな音がして、部屋のドアが開いた。
ちーちゃんが咄嗟に手を離して、開放された気道に急激に酸素が送り込まれる。
肺が震えるのを感じる。
耳の奥で太鼓の音のように脈を打つのが聴こえる。
咳と一緒に唾液が流れる。



